訪問マッサージは、健康保険(療養費)を適用します。
そのため、症状や疾患名も決められていることをご理解ください。
どんな症状・状態の人が訪問マッサージを受けられるのかを下記にまとめてみました。
それぞれの症状・疾患に共通することは、歩行困難又は歩行不可能な人に対して適用されます。
医師同意症状として、
- 筋麻痺・・両足に十分な力が入らない症状
- 筋固縮・・筋肉がこわばり、日常生活に支障をきたしている症状
- 運動機能障害・・脳性麻痺、脊髄性麻痺、筋萎縮症などの病変があり、運動や動作をうまく行えない症状
- 四肢筋力低下・・手足の筋力が低下し歩行が困難な症状
- 関節拘縮・・関節周囲の筋肉が固くなり、歩行が困難な症状
- 筋萎縮・・筋肉がやせ衰える症状により、歩行が困難な症状
- 四肢体幹機能障害・・身体障害者手帳の、肢体不自由区分で使われる障害名です。頸髄を損傷し、両手・両足が動かせず(四肢機能障害)、また座らせても座位を維持できない(体幹機能障害)様な状態を示します。
医師同意傷病名として、
- 脳疾患・・五感などの感覚、思考、記憶、感情や気分など機能異常をきたす病気で歩行が困難な人
- 頚髄損傷・・脊柱に強い外力が加えられることにより脊椎を損壊し、脊髄に損傷をうけた人
- 脳梗塞後遺症・・脳梗塞・脳血栓と脳塞栓により血管が詰まることで引き起こされた後遺症で歩行が困難な人
- 広範脊柱管狭窄症・・四肢・躯幹の痛み、しびれ、筋力低下、運動障害を主症状とする人
- 脳出血後遺症・・脳出血によって脳の障害を受け運動障害等の後遺症がある人
- 大腿骨頚部骨折後遺症・・人工股関節・人工骨頭を挿入したことで、歩行困難である人
- パーキンソン病・・手足がふるえる(振戦)、動きが遅くなる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)、といった症状がみられる人
- 四肢筋萎縮・・筋の容積が減少し筋力低下によって歩行が困難な人
- 多発性脳梗塞・・多数の小さな脳梗塞が点在して起こり歩行が困難な人
- 大脳皮質萎縮・・大脳皮質の高度な萎縮により、歩行が困難になった人
- バージャ病・・四肢(主として下肢)の末梢動脈の内膜の炎症により動脈の閉塞を来し、血流障害が生じる特定疾患であり、医療費は公費負担助成の対象です。
- 多系統萎縮症・・進行性で筋肉が硬直(固縮)し、運動障害、協調運動の喪失などで歩行が困難な人
- 筋ジストロフィー・・筋力低下により、歩行が困難な人
- 脊髄小脳変性症・・運動失調を主症状とする神経変性疾患の人
- ニューロバチー・・筋力の低下、筋萎縮、感覚鈍麻、感覚脱失などの症状が現れ歩行が困難な人
- サルコイドーシス・・原因不明の多くの臓器に発症する疾患で歩行が困難となった人
- 純粋アキネシア・・錐体外路症状による随意運動能力の欠如または喪失により運動不能な人
- 末梢神経障害・・筋肉を動かす運動神経が障害され歩行が困難な人
- 変形性腰椎症・・筋力の低下、筋萎縮、感覚鈍麻、感覚脱失などの症状が現れ歩行が困難な人
- 変形性膝関節症・・関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じ歩行が困難な人
- 変形性脊椎症・・頸椎が変形性変化を起こし、歩行が困難な人
- 筋萎縮性側策硬化症・・随意筋を支配する 運動ニューロンが侵され歩行が困難な人(ALS)
- 慢性関節リュウマチ・・関節のこわばりや痛みによって歩行が困難な人
- 全身廃用性症候群・・安静状態が長期に渡って続く事によって、筋力低下が認められる人
- 腰椎椎間板ヘルニア・・腰から下肢にかけてしびれや痛みによって歩行が困難な人
- 長期透析合併症による骨関節障害・・長期間透析により骨や関節に痛み、しびれ、麻痺などの症状が出て歩行が困難な人
などです。