お母さんの暗示は良薬
アトピー性皮膚炎の原因と治療まとめで専門医の治療法を著書より抜粋しました。
アレルギーの病気と思いアレルゲンの排除だけを目的とせずバランスよく栄養を摂取すること。
油を断つこと、鼻呼吸をすること、心を整理する事。
共通することは、免疫機能を回復し強化する事です。
その一つの方法として、心理療法の暗示があります。
なぜ、お母さんが暗示の名医となりうるかを説明します
共有するこころ
『ミラーニューロンの発見「ものまね細胞」が明かす驚きの脳科学』マルコ・イアコボー二著 早川書房を読むと鏡のようにまねる神経細胞なので「ミラー(鏡)ニューロン(神経細胞)」だそうです。
赤ちゃんにも備わっているというのです。
このミラーニューロンの働きは、母親の行動をみて行動をまねる(模倣)。
また、母親が悲しくなったりすると同じ気持ちになる共感にも関係するそうです。
1996年にイタリアにあるパルマ大学で発見され、まだまだ研究段階のようですが、
赤ちゃんは、親の心を察することが出来るということです。
脳科学の方面からは、共感という表現で赤ちゃんに親の気持ちが伝わると言っています。
暗示は、お母さんのおなかの中にいる頃から小学校(12歳)までがよく伝わると私は考えています。
お母さんの催眠暗示
赤ちゃんをおんぶしながら歌をうたってリズムカルに動いたり、母乳やミルクを与えながら赤ちゃんの背中やおしりをポンポンと
リズムカルに触れることをだれもがやっていますね。
わたしも見かけることがあります。
このとき、あかちゃんに語りかけると言葉がわからない赤ちゃんでも暗示としてこころに染み込んでいきます。
また、ことばにせず「ああ、かわいいな」と思うと赤ちゃんのこころに「ああ、かわいいな」という刺激が伝わります(感応ともいいます)
知らず知らずに、だれもが暗示として心の中(潜在意識)に刺激をあたえています。
良く伝わる催眠暗示
なかなか泣き止まない赤ちゃんをおんぶしてあやしたり、抱っこしてあやしても泣き止まない。
お母さんも疲れてやれやれどうしようかと思っているうちに赤ちゃんが眠ったという経験を
されたことはないでしょうか?
暗示が染み込む場所は、自覚ができない潜在意識(無意識)と言うところです。
自覚できる領域を
顕在意識といいます。潜在意識(無意識)は自律神経や免疫系に関わっている所です。
泣き止まぬ赤ちゃんをなんとか泣き止まそうと必死にあやしているおかあさんの自律神経は興奮している状態であり
心はどうしようかと不安やイライラ状態です。赤ちゃんはそれを察っして興奮するのです。
やれやれと思うときは、おかあさんが疲れて体と心の力が抜けたときです。力が抜けると自律神経の興奮は治まり赤ちゃんは穏やかになったおかあさんの心を察し、眠くなるのです。
潜在意識(無意識)は、自律神経系・内分泌系・外分泌系・免疫系に関わっています。
まとめ
お母さんの暗示が一番の良薬です。
暗示が良く伝わるためには、催眠状態が良好です。
赤ちゃんをおんぶしてリズムカルに動いたり、抱っこしながらリズムカルに背中やおしりをポンポンと触れると赤ちゃんは心地よく安心してからだの力が抜けて穏やかな気持ちになります。
この状態は、暗示を受け入れる最良の状態です。
問題は、何を伝えるかが肝心です。お母さんの暗示次第で、良薬にもなれば猛毒にもなります。
暗示とは、命令系で伝えることではありません。
良薬となる暗示を一緒に考えて、やり方を指導するのがわたしの仕事で心理療法·暗示治療となります。
それでは次にお母さんが名医になれるかをチェックしていきましょう
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